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散骨費用の相場っていくら?最も安い散骨方法は

散骨の費用相場

散骨には様々な種類と料金体系がありますので専門家の目線で概要と相場を紹介しましょう。散骨にはいろんな種類がありますので、相場観を解りやすくするために費用の安い順にご紹介いたします。

【目次】費用の安い順

ポイント 粉骨は必須です
散骨の際、事件化を防ぐためにも遺骨を一片2mm以下まで粉骨(ふんこつ)する必要があります。ご自身でもできますが7寸壺だと2~3日ほど要します。粉骨専門店に委託すると1時間程度できれいなパウダーになり楽です。

お勧め粉骨業者ランキング

セルフ散骨(自分で散骨)

【費用相場】0円~5万円

ご自身で遺骨を粉骨して、ご自身で散骨するとかかる費用は0円です。散骨自体はそれほど難しくはないのですが、粉骨が大変なので、粉骨だけを専門業者に委託してご自身で散骨する方が圧倒的に多いです。

粉骨を自分ですると大変!

遺骨は平均的な7寸壺の場合、80才前後の方でも2kg弱ありますので、それをパウダー状まで粉骨するにはハンマー等で粉々にした後、すり鉢でひたすら轢き続けて丸二日はかかります。

なのに業者の中には最短数時間で・・・などと宣伝してる業者さんがいますがあれは眉唾ですね。一部を機械で粉骨してると思います。絶対に無理です。

節度を守って自分で散骨すれば0円♪

自宅の庭や、ご自身が保有している土地などに散骨する場合は当然ながら費用はかかりません。

海への散骨は様々な方法がありますが、砂浜や防波堤などから散骨した場合費用はかかりません。日本ではハワイのように3マイル沖でないと散骨してはいけないといった法律は無いので、サーファーなどはサーフボードやSUPに乗って数百m沖合に出て散骨したりしていますし、釣り好きの方は岩場で散骨したりもしています。

粉骨した遺骨は海に撒くとパーっと真っ白に広がり結構目立ちますので、岩場で泡立ってる海の方が、あっという間に見えなくなって都合が良いかも知れません。

河川は節度をもって実施すれば散骨も可能ですが、農業用水や地下水などの問題もあるので、民事トラブルに巻き込まれないよう細心の注意が必要です。

散骨できる場所、できない場所

自分で散骨する方法と流れ手順詳細

散骨代行(粉骨+散骨を委託)

【費用相場】1.5万円~8万円

粉骨から散骨までをプロに委託する散骨代行サービスもあります。必要書類と遺骨を提出し、プロに委託することで短時間で廃棄物の処分まで滞りなく完遂することができ、とても便利なサービスです。

海洋散骨の代行費用・相場

海洋散骨代行の費用は、以来毎に1件づつ代行実施すると平均10万円で、何件か集まって散骨するシェア散骨だと平均2万円前後が相場になります。また、利用する船が大きいと高くなり、小さいと安くなります。

粉骨費用込みのところが大半ですが、中には少しでも安く見せようと粉骨費用が別になっている代行業者もいますので注意が必要です。

最近では経営が苦しくなった葬儀社やペット火葬業者などが14,000円前後で粉骨料はサービスします!などと広告してるのを見かけましたが、なぜか前金制で安過ぎて怖いですね。やはりこういった葬送サービスは「信用第一」だと思いますのであまり安すぎる業者は避けた方が良さそうです。

→散骨トラブル最新情報

point 散骨代行業者は怪しいのが多い!
散骨業は開業資格などが必要ない分、素性を隠した怪しい業者が増多いので注意が必要です。見極めるコツは簡単ですので、詳しくは優良な散骨代行業者の選び方をご参照ください。

↓迷ったらココ!散骨@マガジン監修の安心できる散骨代行業者です。

まごころ散骨

海洋乗船散骨(遺族も一緒に乗船)

【費用相場】8万円~60万円

海洋乗船散骨とは遺族が船に乗って散骨する方法です。費用相場は、乗船して散骨を終えて帰港するだけのシンプルなものであれば10万円前後、乗船中にお食事したり、ちょっとしたセレモニー付きだと20万円前後です。豪華な船や珍しい船だと30万円以上することもあります。

乗船散骨費用の総額は、船のチャーター料+サービス料(粉骨、不要品の処分、セレモニー費用等)になり、船の大きさ、航行距離、乗船場所や提供するサービス内容によって料金は各社バラバラです。特に船の大きさは料金に比例していますので、人数に合わせた船を選ぶことが安く済ますコツです。

乗船型の海洋散骨の所要時間平均は約1.5時間です。短時間にも関わらずこのお値段なのでかなり割高ですが、映画やドラマなどの影響で「散骨」というとこのスタイルが定着しており、安心して散骨できる方法として標準化しています。

散骨のイラスト

乗船散骨業者お勧めランキング

ボート保有の友人や、知り合いの漁師さんが船に乗せてもらった時のお礼代はいくら?

プレジャーボートを保有している友人や、地方の港町だと知り合いの漁師さんが燃料代だけで乗せてくれる事もありありますが、無料というわけにはいかないので目安を載せておきます。

漁師

仮に40ftの一本釣り漁船で14.5ノットで3km沖まで行って帰ってくると、消費燃料量は約12~13L程度だと思います(船は車と違って1L=0.5kmなど無茶苦茶燃費が悪いのです)。これに軽油代金を掛けるとおおよその燃料代が出ると思います。仮に100円/Lとすると、13L×100円=1,300円です。

漁をするわけではないので停船時間も短いですから、お礼として5千円~1万円も包んで渡せば喜ぶと思います。

プレジャーボートは25ft前後ですから1万円も渡したら大喜びでしょうけど、係留先によっては営業を禁止されている事も多いので気をつけてください。

山林散骨(山に散骨)

山岳散骨

【費用相場】1万円~90万円

標高の高い山などへの散骨は山岳散骨と呼びます。故人が登山家で「俺が死んだらあの山に散骨してくれ・・・」など遺言を残された場合など、大概の場合は故人の友人登山家などが有志で協力してくれますので無料ですが、お礼や心付けとして1万円程度を支払う事が多いようです。

ちなみに富士山の山頂に撒いて欲しいという方がいらっしゃいますが、山頂付近は私有地ですので許可が必要で、まず許可は出ません。

詳細山への散骨について

2002年にはメモリアルアートの大野屋さんが、ヨーロッパの最高峰「モンブラン」山頂にヘリで散骨してくれるモンブラン葬というサービスを受付開始しました。当初は18万円で遺族の同行無しでしたが、2004年の受付時には遺族1名の同行ありで84.2万円に変更になっていましたので要確認です。

登山する人達

山林散骨

一般的な山林には大抵の場合、所有者がいますので事前確認が必要です。その土地の所有者が「無料でいいよ」と言えば無料ですし、料金を設定していたら言い値で支払うしかありません。

島根県の公営散骨場・カズラ島

という国立公園があるのですが、こちらは散骨場として随時散骨することができます。費用は施主自身による散骨が26.5万円、委託散骨が22.5万円で粉骨料金も含まれています。

合法的に陸地に散骨したい方は霊園散骨がおすすめ

多くの霊園は石材店が経営しているので墓石を購入しない散骨をさせてくれませんが、中には先進的な考え方から散骨することを許可している霊園もあります。

利用の際は「お布施」という名目の料金が必要ですが、自治体から正式に認可を受けている墓地なので合法的に安心して散骨することができます。

下の画像は千葉県・緑の丘霊園で、霊園散骨利用時のお布施は2万円です。

埋葬位置と献花代

千葉県市原市の緑の丘霊園では森の中にある敷地内に散骨することができます。市原市に正式に認可を受けた霊園ですので安心して散骨することができます。来園できない方には粉骨とセットになった埋蔵代行もあります。

 

宇宙散骨(数gを宇宙に飛ばす)

【費用相場】30万円~250万円

地上から80km以上空を宇宙と呼び、ロケットなどによって遺灰を詰めたカプセルを打ち上げる宇宙葬というものがあります。

遺骨は平均して2.5kg程度ありますが、全てを打ち上げられるわけでは無く、1g~7g程度を専用カプセルなどに入れて、他の方と一緒に打ち上げます。

ロケット

打ち上げた後の遺骨は人工衛星のように地球の軌道を周回し、最終的には大気圏に突入して燃え尽きます。燃え尽きるまでの期間は打ち上げた高度にもよるらしく、短いと半年、長いと数百年は周回しているようです。また、ロケットを使用している為、打ち上げに失敗する事もあるようですが、今のところ打ち上げ失敗はないようです。

現在、宇宙葬を取り扱っているのは銀河ステージさんと、soraeさんの2社のみになります。

宇宙葬の費用はsoraeさんが28.5万円(税別)、銀河ステージさんでは打ち上げる遺骨の量に応じて45万円~250万円(概算/レート変動)まで用意してあるようです。

バルーン散骨(風船で飛ばす)

【費用相場】26万円~

風船を上空に飛ばして散骨を行うことをバルーン葬と呼びます。日本国内では(株)バルーン工房という会社が遺灰をバルーンに詰めて散骨する方法として特許を取得し、ほぼ独占的に事業を行っています。

HPを拝見すると宇宙葬として表記されていますが、散骨するのは上空40~50kmあたりの成層圏ですので、正式には宇宙ではありませんので空葬の一種に属すると思います。

上空に送れる遺灰の量は正確には記載がありませんでしたが1名分+ペットも一緒に搭載できるけど2名分はできないというところから3kg前後までではないかな?と思います。

バルーン葬の費用は24万円(税別)で、粉骨料金は別途2万円(税別)だそうです。

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編集後記

先日、霊園関連のサイトを見ていて疑問に思ったのですが、よく「永代供養の後は合祀墓内に散骨します」と書いてあるのですが、いくら火葬してあるとはいえ、焼骨をお墓の中に撒いただけでは300年くらいは土中に還らないだろうな~と思いました。

焼骨と言えども意外に丈夫です。植物などが植わっていて土が動いているならバクテリア等によって100年くらいで自然に還るかも知れませんが、おそらくあの方法では土に還らない・・・。

お寺こそ散骨を真剣にやった方がメリットは大きいのになぁと思いました。