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山への散骨

登山している人達

山に散骨してる人は意外に多い

映画やドラマの影響で「散骨=海」というイメージが定着してますが、海に面していない都道府県は8県もありますし、船をチャーターしないで済むことや、天候の影響を受けにくい、お参りに行き易いといった理由もあって最近では山林散骨する方が増加しているように思われます。

実は昔から、山々を愛する登山家などのあいだでは山での散骨は一般的で、登山仲間が亡くなると、遺灰を山頂で撒くための「弔い登山」というものを行うそうです。昨今では本格的な登山ではなくとも、生前ハイキングが好きだった故人の遺言でハイキングコースなどにこっそり少量の遺灰を散骨する方も増えているそうです。

山への散骨に関する法律知識

法律上散骨は違法ではありませんが、合法でもありません。いわゆるグレーゾーンなので「個人が節度をもって行うように」という見解が示されていますが、埋葬法により遺骨を埋める行為は墓地以外で禁止されていますので、撒かずに埋めたり、墓標を建てれば違法になります。

また、遺骨はそのまま撒くと第三者に発見された場合、遺棄事件として発展してしまう恐れがありますので必ず粉骨する必要があるでしょう。粉骨は専門業者に依頼すると1週間程度でパウダー状にして返送してくれますので利用すると良いと思います。

独自条例を設けている市区町村もあります

北海道などでは土地を買収して散骨場を作ろうとして近隣住民からの苦情が出てトラブルになり、市区町村単位で条例を設けて規制している所もありますので、地域の条例などは必ず確認しましょう。

山への散骨の方法、許可、手続き、注意点

まず散骨しようと考えている山の所有者を調べる必要があります。多くは国有地、都道府県所有地、私有地などと様々な種類に分かれています。例えば富士山の場合、八合目から山頂は富士山本宮浅間大社の私有地です。また七合目から下は国有林と山梨県有林になりますので、原則としてはそれぞれの許可が無い場合は散骨はできません。

とは言えども実際は、許可を得ず様々な山で散骨が行われているようですが、最低限のマナーとして水源地域、建造物のある場所や施設周辺、天然記念物、生態系に多大な変化を与える影響のある場所などは避けた方が良いと思います。

「節度をもって」とは「個人的に、周りに配慮して、ひっそりと行う」という意味ですので、多くの方が通る登山道にポンッと遺灰を撒いたら間違いなくトラブルの原因になります。花束などを置くのも厳禁でしょう。そういった弔い方をしたい方はきちんと墓地に埋葬することをお勧めします。

怪しい山林散骨には要注意!
某散骨業者が雑木林への散骨代行を行っているようですが、散骨場所の具体的な明記が無く、私有地なのか公有地なのかも判りません。もしかすると不法投棄に該当する可能性がありますので利用しない事をお勧めします。
不法投棄

 

山への散骨の料金相場

個人が節度をもって行うべし!なので、山への散骨に特定の料金を設定している業者さんというのはありません。中には登山経験者が散骨を代行してくれることもあるかと思いますが、そのほとんどはボランティアです。基本的に山への散骨は、親族が自ら登って行うケースが多いので現時点では料金相場というものは無いのでしょう。あるとすれば粉骨代の1.2万円程度です。

ご自身では登れず、登山家の方に委託する際は個別に相談でしょう。

山に散骨した時の弔い方

散骨した後は山に魂が眠っていると考えて、山に向かって拝んだりすれば良いのではないでしょうか?「あの山の頂きから見守ってくれているのだなぁ」と思うと故人の守護が偉大な感じに思えてきてなんだか凄いですね。おそらく、歴代で唯一散骨された平安時代の淳和天皇などが山に散骨を希望されたのも、庶民の平和を山から見守りたいという気持ちからだったのではないでしょうか?

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