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優良な散骨業者の選び方 2025年最新版

散骨は唯一無二の「遺骨」を取り扱うお仕事ですから散骨業者選びは慎重に行わなければいけません。

また、遺族の乗船を伴う乗船散骨の場合は一時的に命を預けるわけですから使用する船に救助設備が整っているかなど、さらに慎重に選ばなくてはなりません。

とは言えども散骨初心者の皆さんには判断が難しいですよね?

そこで、これから「散骨しよう」と考えているみなさんが安心して散骨ができるよう、散骨@マガジンの編集部が皆さんにもできる簡単な確認ポイントを伝授いたしますので参考にしてください。

【注意報】こんな散骨業者には気をつけて!
悪徳業者読者や関連業者からの通報を元に以下のような事例があります。

・「散骨は無料」または「粉骨が無料」で資料請求したら決めるまで毎日電話してくる。

・遺骨を粉骨する際、器材を洗わずに次から次へと作業し他人の遺骨が混ざっている。

・郵送キット受け取り時に全額前金払いや有償で生前予約を受付(出資法違反)。

・代理散骨で遺骨を預かっていながら散骨証明書だけを発送して実際には散骨していない散骨業者。

優良な散骨業者を選ぶ5つのコツ

優良な散骨業者は「隠すこと」がなく、全ての情報が堂々と掲載されていますので、HPや関連情報を確認するだけでも簡単に見抜くことができます。

  1. お客様満足度やレビュー評価を確認しよう
  2. 資格情報を確認しよう
  3. 会社やお店が本当にあるか調べてみよう
  4. HPで支払方法を確認しよう
  5. LINEや電話に誘導してくる業者には気をつけよう
  6. パンフレットや資料を取り寄せてみよう

全国の散骨業者ガイド

1.お客様満足度やレビュー評価を確認しよう

皆さんはレビュー評価って信じてますか?おそらく多くの方々が利用前に参考にしていると思われますが、その書き込み内容に違和感を感じたことはないでしょうか?

ずっと観測していると3ヶ月に1回5件ずつ増える★5レビューや、似たようなコメントにレビュー数100件越え…もうお判りですよね?明らかに外注しています。ちなみにレビューの書き込みを有償委託した場合はステマとして景表法違反になります。

また、ある散骨業者は開業してわずか2ヶ月なのに「お客様満足度98%」とか、当社独自のアンケート調査結果で三冠達成!と書かれていました。

調べてみるとその評価した会社は子会社なんですよ。とんだ茶番劇ですが小さな文字で書いてあるので消費者には判らないと思います。

実績の無い会社はなんとか信用を付けようとこの手の表示を前面に出してきますが、これも景表法違反です。

レビュー評価が★5ばかりとか、★1★5ばかりは怪しいと思って間違いないでしょう。

特に後者は低評価を高評価で打ち消そうと躍起な証拠ですから要注意です。

2.資格情報などを確認しよう

遺族を船に乗せて海洋散骨をする乗船散骨の場合、国土交通省へ内航不定期航路事業の届け出が必要になります。

これは旅客船(旅客定員13名以上)であっても、非旅客船(旅客定員12名以下)であっても同じです。ただし、釣り船などは遊漁船登録を済ませているため不要です。

また、2024年4月1日より小型旅客船(旅客定員13名以上)や遊漁船の船長には特定操縦免許の取得が義務づけられています。

これらの許可届け出は船舶管理者として海上運送法や船員法に基づき法律で定められており、届け出を行わずに行った場合は罰金100万円です。

許可届け出を済ませている散骨業者はこれを堂々と掲載しているでしょう。

代理散骨やについては遺族を乗せませんので船舶所有者が実施する分には不要ですが、船舶所有者以外が乗船する場合は同じように必要です。

また、電話勧誘及び通信販売等を行う場合は特定商取引法に基づく表記類」がHPに明記されている必要があります。

これには販売者名や責任者名、支払方法やキャンセルポリシーなど消費者を保護するためのルールが明記されていますので、HPにこの表記が無い場合は商法を理解していない事業者の可能性があります。

3.会社やお店が本当にあるか確認しよう

大切な遺骨をやりとりするので相手の身元がしっかりしているということはとても重要です。

信用面から考慮して個人事業ではなく法人を選びましょう

HPに法人名が明記されていない場合は個人事業や海外の会社の可能性がありますので国税庁のHPで調べてみましょう。

ホームページがきれいでも実店舗が無い業者がたくさんあります。また、法人でもバーチャルオフィスやフリーダイヤルで実体を隠している会社もあります。

HPに掲載されている場所へ現地調査に行ったら誰もいないアパートの一室や住宅街の自宅だったり、廃墟だったなんてことも実際にあり、本当にに怖い業界だなと思いました。

こういう散骨業者の見分け方は、遺骨の受付方法が訪問引取りだけか、郵送でしか受け付けてません。要するにお客様が来てしまうと都合が悪い理由があるのだと思います。

現地調査の記録

Googleストリートビューで確認しよう!

今はわざわざ現地に行かなくてもGoogleストリートビューで周辺状況を簡単に確認することができますので大いに活用しましょう。

HPに掲載されている住所をコピーしてGoogleマップに入力すると近隣の様子を写真で確認することができます。

最近、Googleマップの調子が悪いみたいなので詳細場所を反映できない場合があるようですが、その場合は画像を確認。

確認するポイント

  • 所在地を入力しても地図に表示されていますか?または表示された画像にお店や会社が写っていますか?
  • 店舗や会社のある場所にボカシがかかっていませんか?
  • 別の会社やお店の間借りになっていませんか?
  • 倉庫や廃墟、空き地や駐車場ではありませんか?
  • 一般住居用マンションではありませんか?
  • 周辺環境が怪しくありませんか?

4.支払方法を確認しよう

クレジットカードが使えるか確認

散骨料金は高額になることが多いので、現金よりも保障が効くクレジットカードなどを使用することをお勧めします。

破産歴のない会社は決済会社の審査を通過できるので現金以外の各種決済を取り揃えているはずです。

決済会社の審査は厳しいので安心です。

生前予約と記載がないか確認

生前予約と称して散骨を受付けている民間業者がいますが、この行為は「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」に抵触する恐れがあり、こうした業者はある日突然、業務停止命令を受ける可能性がありますので、HPに「生前予約できます」等と書いてあったら利用者も注意が必要です。

散骨業者もなんとか予約を取ろうと「生前予約っぽい書き方」をしている業者もいますが、消費者目線で見たとき、紛らわしい書き方をする業者ってどうなんでしょうね?

郵送利用時の支払方法を確認

郵送申込時に全額前払いをしてしまうと、料金を支払った後で業者が廃業や受付できなくなってしまった場合、100%利用者の支払損になります。昨今では急な閉店や廃業は珍しくありません。

正規の業者はこうしたお客様側の損失を回避するために「郵送キット」だけを先に販売し、粉骨や散骨料金などはサービス提供後払いといったシステムにしているはずです。

店舗受付の場合は、遺骨の引渡や粉骨完了時にお支払となるためこういった事態が避けられます。ですので店舗の有無が重要なのです。

散骨費用の相場とは?

5.電話やLINEに誘導したがる業者には要注意

結論から先に述べますと、最も安全なお問合せ方法はメールです。なぜならやり取りが全て証拠として残りますし、こちらのペースでやりとりできるからです。

入力の手間やタイムラグなど少々面倒なところもありますが、LINEのように既読しても相手に判りませんし様々な面で安心なのです。

最近の「悪質な勧誘」は電話でかかってきませんか?その理由は簡単で電話だと証拠が残りにくく、声色や発言内容を聞いてだませるかどうか判断できるからです。

それが証拠に録音機能付きの電話だと判るとそれ以上電話をかけてきませんよね?機械相手では説得しようがないからです。

悪質な電話勧誘する業者

つい先日報告があった例では、メールで問合せしたのに電話がかかってきて「今申し込めば割引します」とか「他社はいくらですか?うちなら2体目は無料にしますよ」等と交渉してきたそうです。

2体目が無料とか・・・遺骨を物みたいに扱う姿勢がそもそもおかしいですよね。

悪質な業者はなぜLINEに誘導するのか?

これは通話料が無料になるなど様々な理由がありますが、1番の理由は「既読」が付いて反応したのが判るからだと思います。

悪質業者というのは心理戦に長けており、次々と質問を投げかけて会話の逃げ道を埋めてゆき、断る理由を無くして最終的には契約に結びつけます。

相手にとってはLINE上で言った言わないの履歴が逆に「自らの意思で購入した」という証拠になることを狙っています。

ですので、入力が苦手で断るのも苦手な高齢者などはLINEでやりとりはしない方が無難です。

6.パンフレットや資料を取り寄せよう

先に述べておきますが、資料請求後にガンガン電話をかけてくる会社があったらそこは避けた方が良いと思います。

葬儀の際に懲りた方も多いと思いますが、こういった繊細な事柄に激しく販売を勧めてくる業者は遺族の心境に寄り添えません。

パンフレットを取り寄せてみるとその会社の姿勢や経済状況などがよく分かります。HPは簡単に変更できますが、印刷物はそう簡単には変更できないからです。

あまりたくさん取り寄せても時間の無駄なので、めぼしい散骨業者2~3社から資料を取り寄せ、じっくり比較してみましょう。

パンフレットを読んで、一番解りやすくて信用できそうな会社を選ぶことをお勧めします。

散骨業者選びのまとめ

遺骨の粉骨から散骨まで全てをご自身でできれば良いのですが、何せ初めての事だらけですし海洋散骨となればボートを手配したりと手間が大変ですよね。

そういったた散骨に関する作業をプロの技術でサポートしてくれるのが散骨業者の役割です。

その分お金はかかりますが、時間と手間の節約になりますので短時間で確実に散骨を終えたいのであれば積極的に利用する事をお勧めします。

散骨のルールやマナーを守ってる業者がほとんどですが、守れていない業者も想像以上にたくさんいますので違和感を感じたら止めておきましょう。その違和感は意外に当たっていると思います。

散骨初心者の皆様が、この記事を読んで清く正しい散骨業者さんに巡り会えますようお祈りいたしております。

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