散骨の手続きと流れ、必要書類と費用
海洋散骨の場合は市役所などへの手続きは不要です。
これは散骨に関しての法律が無いので許可申請書類の存在自体がないためです。
手続きがあるとすれば、遺族が散骨代行業者などに提出する書類や、遺骨を墓地などに納骨していた場合は、状況により改葬許可証が必要になる場合があります。詳しくは墓じまいのページをご確認ください。
陸地への散骨も同様ですが、陸地の場合は形式的に「墓地」にて散骨風に行われるため、原則「火葬埋葬許可書」の原本が必要になると思います。
現在の遺骨がどういう状況になっているか?によって必要書類や手続きの流れが変わってきますので、まず下記より該当する項目をクリックして先に進んでください。
散骨しようとする遺骨の状況は?
その他お役立ち
火葬して自宅で保管していた場合
空調の効いた自宅で保管していた遺骨は保管状態も良く、書類なども揃っている場合が多いので散骨も比較的容易です。
- 遺骨の状態を確認する
散骨するには「誰の遺骨なのか?」を明確にしておく必要があります。先ずは骨壺などを確認し、故人の本名(戒名はダメ)が記載されているかどうかを確認します。骨壺に記載がない場合、誰の遺骨かが確実に判明している場合は、布製のガムテープなどを貼り、その上から油性マジックなどで記名しておきます。直接記名してもOKです。 - 書類の確認をする
火葬後は遺族に「火葬(埋葬)証明書」が返却されますので所在を確認します。この証明書には誰が誰を火葬したのかが記載されていますので、祭祀承継者を示す重要な書類になります。通常は火葬後に遺族に直接手渡しされますが、紛失しないように骨箱の中に収納した状態で渡す場合もありますので確認してみてください。
万が一紛失した場合、火葬から5年以内であれば再発行できます。斎場もしくは火葬した斎場がある自治体役場にお問い合わせください。 - 粉骨をする
散骨をするには遺骨を一片2mm以下の粉末状にしなければなりません。散骨業者でも粉骨をしてくれますが、他人の遺骨と混ざる確率が高いので粉骨の専門業者にお願いした方が安心です。自分で粉骨することもできますが、部屋の中が粉だらけになるのであまりお勧めはできません。【費用相場】約1.2万円/名 - 散骨をする
- 自分で散骨したい方
散骨は節度を守ればご自身でも可能です。わざわざ何十万も払って船を借りて海洋散骨する必要もありません。散骨できる場所、できない場所を参考にしながら故人の大好きだった場所などに散骨してください。【費用相場】0円 - 遺族がボートに乗って見送りたい方
映画やドラマによくあるように、遺族がボートに乗って献花などを行いながら海上散骨するために船を出してくれる散骨業者がいます。船の大きさやセレモニー内容によって葬儀のようにピンキリですが、想い出深い葬送になるでしょう。【費用相場】約15万円/回 - 海に散骨したいけど船が苦手な方
船酔いや足腰が不自由など、船が苦手な方も多いと思います。そんな方向けに散骨代行(委託)というサービスがあります。代行には怪しい業者も多いので身元がしっかりした信用度の高い散骨代行業者を選んでください。【費用相場】約3万円/名 - 許認可を受けた陸地に散骨したい方
全国に数少ないですが、許認可を受けた陸地で散骨できる場所がいくつかあります。島根県のカズラ島などです。
散骨とは少し異なりますが、東京都の多摩霊園や小平霊園、千葉市の平和公園などでも粉骨型樹木葬の受入は行っております。
- 自分で散骨したい方
火葬して納骨堂(寺院等)で保管していた場合
空調の効いた最新の納骨堂等で保管していた遺骨は保管状態も良く、書類なども揃っている場合が多いので散骨も比較的容易ですが、古いお寺等の場合は遺骨が湿っていたり、書類を紛失していたりする場合があります。
- 遺骨の状態を確認する
散骨するには「誰の遺骨なのか?」を明確にしておく必要があります。先ずは骨壺などを確認し、故人の本名(戒名はダメ)が記載されているかどうかを確認します。骨壺に記載がない場合、誰の遺骨かが確実に判明している場合は、管理者に許可を得てから布製のガムテープなどを貼り、その上から油性マジックなどで記名しておきます。直接記名してもOKです。 - 書類の確認をする
火葬後は遺族に「火葬(埋葬)証明書」が返却されますので所在を確認します。納骨の際には必ず納骨先に原本を預けることが原則となっております。この証明書には誰が誰を火葬したのかが記載されていますので、祭祀承継者を示す重要な書類になります。
万が一原本を紛失した場合、火葬から5年以内であれば再発行できます。斎場もしくは火葬した斎場がある自治体役場にお問い合わせください。
また、納骨先によっては独自の「遺骨預かり証」のような書類を用意している場合がありますので、散骨であればこの書類で代用することも可能です。 - 粉骨をする
散骨をするには遺骨を一片2mm以下の粉末状にしなければなりません。散骨業者でも粉骨をしてくれますが、他人の遺骨と混ざる確率が高いので粉骨の専門業者にお願いした方が安心です。自分で粉骨することもできますが、部屋の中が粉だらけになるのであまりお勧めはできません。【費用相場】約1.2万円/名
空調の効いた納骨堂であれば遺骨は乾燥してますが、保管状態の悪かった場合は遺骨は湿っており、粉骨の前に乾燥が必要になります。【費用相場】+約1.2万円/名 - 散骨をする
- 自分で散骨したい方
散骨は節度を守ればご自身でも可能です。わざわざ何十万も払って船を借りて海洋散骨する必要もありません。散骨できる場所、できない場所を参考にしながら故人の大好きだった場所などに散骨してください。【費用相場】0円 - 遺族がボートに乗って見送りたい方
映画やドラマによくあるように、遺族がボートに乗って献花などを行いながら海上散骨するために船を出してくれる散骨業者がいます。船の大きさやセレモニー内容によって葬儀のようにピンキリですが、想い出深い葬送になるでしょう。【費用相場】約15万円/回 - 海に散骨したいけど船が苦手な方
船酔いや足腰が不自由など、船が苦手な方も多いと思います。そんな方向けに散骨代行(委託)というサービスがあります。代行には怪しい業者も多いので身元がしっかりした信用度の高い散骨代行業者を選んでください。【費用相場】約3万円/名 - 許認可を受けた陸地に散骨したい方
全国に数少ないですが、許認可を受けた陸地で散骨できる場所がいくつかあります。島根県のカズラ島などです。
散骨とは少し異なりますが、東京都の多摩霊園や小平霊園、千葉市の平和公園などでも粉骨型樹木葬の受入は行っております。
- 自分で散骨したい方
火葬してお墓の下に埋葬してあった、または屋外で保管していた場合
長い年月お墓の下に埋葬してあった場合は遺骨の状態も悪く、関係書類なども不足しがちなので散骨には時間とお金がかかる場合が多いです。
- 遺骨の状態を確認する
散骨するには「誰の遺骨なのか?」を明確にしておく必要があります。先ずは骨壺などを確認し、故人の本名(戒名はダメ)が記載されているかどうかを確認します。埋葬してる場合、一般人がカロートの中に入って遺骨を取り出すのは危険ですので、石材店などに依頼して取り出します。【費用相場】約5万円/回
古い骨壺には記名が無いものも多くあります。骨壺に記載がない場合、誰の遺骨かが判明している場合は、管理者に許可を得てから布製のガムテープなどを貼り、その上から油性マジックなどで記名しておきます。直接記名してもOKです。 - 書類の確認をする
火葬後は遺族に「火葬(埋葬)証明書」が返却されますので所在を確認します。納骨の際には必ず納骨先に原本を預けることが原則となっております。この証明書には誰が誰を火葬したのかが記載されていますので、祭祀承継者を示す重要な書類になります。
万が一原本を紛失した場合、火葬から5年以内であれば再発行できます。斎場もしくは火葬した斎場がある自治体役場にお問い合わせください。【費用相場】約0.5万円/件
また、納骨先によっては独自の「遺骨預かり証」のような書類を用意している場合がありますので、散骨であればこの書類で代用することも可能です。【費用相場】約1万円/名
改装証明書は必要か?
寺院によっては「改装証明書がないと遺骨は出せない」と言うお寺もあります。お墓→お墓の場合は確かに必要なのですが、散骨の場合は原則不要です。この場合はこちらをご参照ください→ お寺から遺骨を引き取る時に揉めた場合の対処方法 - 粉骨をする
散骨をするには遺骨を一片2mm以下の粉末状にしなければなりません。散骨業者でも粉骨をしてくれますが、他人の遺骨と混ざる確率が高いので粉骨の専門業者にお願いした方が安心です。自分で粉骨することもできますが、部屋の中が粉だらけになるのであまりお勧めはできません。【費用相場】約1.2万円/名
お墓の下に埋葬した遺骨は95%以上の確率で湿っており、粉骨の前に乾燥が必要になります。焼骨はとてもモロいので、決して水洗いなどはせず(粉々になってほとんどが下水に流れてしまいます)そのまま乾燥させてください。そんな業者がいたら絶対に利用しないこと!【費用相場】+約1.2万円/名 - 散骨をする
- 自分で散骨したい方
散骨は節度を守ればご自身でも可能です。わざわざ何十万も払って船を借りて海洋散骨する必要もありません。散骨できる場所、できない場所を参考にしながら故人の大好きだった場所などに散骨してください。【費用相場】0円 - 遺族がボートに乗って見送りたい方
映画やドラマによくあるように、遺族がボートに乗って献花などを行いながら海上散骨するために船を出してくれる散骨業者がいます。船の大きさやセレモニー内容によって葬儀のようにピンキリですが、想い出深い葬送になるでしょう。【費用相場】約15万円/回 - 海に散骨したいけど船が苦手な方
船酔いや足腰が不自由など、船が苦手な方も多いと思います。そんな方向けに散骨代行(委託)というサービスがあります。代行には怪しい業者も多いので身元がしっかりした信用度の高い散骨代行業者を選んでください。【費用相場】約2.5万円/名 - 許認可を受けた陸地に散骨したい方
全国に数少ないですが、許認可を受けた陸地で散骨できる場所がいくつかあります。島根県のカズラ島などです。
散骨とは少し異なりますが、東京都の多摩霊園や小平霊園、千葉市の平和公園などでも粉骨型樹木葬の受入は行っております。
- 自分で散骨したい方
火葬せずに土葬してあった場合
昭和24年以前は火葬義務が無かったので、土葬で埋葬されている場合があります。また、戦時中の死者などは焚き火で火葬したり空襲で焼けた遺骨をそのまま埋葬している例もあります。
長い年月お墓の下に埋葬してあった場合は遺骨の状態も悪く、関係書類なども不足しがちなので散骨には時間とお金がかかる場合が多いです。
- 遺骨の状態を確認する
散骨するには「誰の遺骨なのか?」を明確にしておく必要があります。先ずは骨壺などを確認し、故人の本名(戒名はダメ)が記載されているかどうかを確認します。埋葬してる場合、一般人がカロートの中に入って遺骨を取り出すのは危険ですので、石材店などに依頼して取り出します。【費用相場】約10万円/回
火葬されていない遺骨は可燃性の木箱やダンボール等に収骨し、市役所などに事情を話して再火葬の手続きを行います。お役所としては衛生上、火葬することを推奨してますので、親族等であれば以外にすんなり許可が下ります。【費用相場】約1万円/名
なお、火葬してあった古い骨壺には記名が無いものも多くあります。骨壺に記載がない場合、誰の遺骨かが判明している場合は、管理者に許可を得てから布製のガムテープなどを貼り、その上から油性マジックなどで記名しておきます。直接記名してもOKです。 - 書類の確認をする
火葬後は遺族に「火葬(埋葬)証明書」が返却されます。この証明書には誰が誰を火葬したのかが記載されていますので、祭祀承継者を示す重要な書類になります。
改装証明書は必要か?
寺院によっては「改装証明書がないと遺骨は出せない」と言うお寺もあります。お墓→お墓の場合は確かに必要なのですが、散骨の場合は原則不要です。この場合はこちらをご参照ください→ お寺から遺骨を引き取る時に揉めた場合の対処方法 - 粉骨をする
散骨をするには遺骨を一片2mm以下の粉末状にしなければなりません。散骨業者でも粉骨をしてくれますが、他人の遺骨と混ざる確率が高いので粉骨の専門業者にお願いした方が安心です。自分で粉骨することもできますが、部屋の中が粉だらけになるのであまりお勧めはできません。【費用相場】約1.2万円/名
- 散骨をする
- 自分で散骨したい方
散骨は節度を守ればご自身でも可能です。わざわざ何十万も払って船を借りて海洋散骨する必要もありません。散骨できる場所、できない場所を参考にしながら故人の大好きだった場所などに散骨してください。【費用相場】0円 - 遺族がボートに乗って見送りたい方
映画やドラマによくあるように、遺族がボートに乗って献花などを行いながら海上散骨するために船を出してくれる散骨業者がいます。船の大きさやセレモニー内容によって葬儀のようにピンキリですが、想い出深い葬送になるでしょう。【費用相場】約15万円/回 - 海に散骨したいけど船が苦手な方
船酔いや足腰が不自由など、船が苦手な方も多いと思います。そんな方向けに散骨代行(委託)というサービスがあります。代行には怪しい業者も多いので身元がしっかりした信用度の高い散骨代行業者を選んでください。【費用相場】約2.5万円/名 - 許認可を受けた陸地に散骨したい方
全国に数少ないですが、許認可を受けた陸地で散骨できる場所がいくつかあります。島根県のカズラ島などです。
散骨とは少し異なりますが、東京都の多摩霊園や小平霊園、千葉市の平和公園などでも粉骨型樹木葬の受入は行っております。
- 自分で散骨したい方
散骨の仕方と流れを簡潔にまとめ
- 死亡届・死亡診断書をもらう
故人が亡くなった際には医師により死亡診断書が発行されます。死亡診断書を元に市役所などで死亡届をもらい提出します。葬儀業者が代行してくれる場合がほとんどです。 - 火葬許可証をもらいます
市役所に死亡届を提出すると、火葬許可証を入手できます。 - 火葬する
火葬許可証を持って斎場に行くと火葬することができます。斎場は予約制ですので空きが無い場合は遺体をどこかに安置して待機します。火葬が終わると斎場が火葬許可証の裏などに証明印などを押してくれ、これで埋葬許可証と同意になります。 - 粉骨する
火葬した遺骨を一片が2mm以下になるまで粉骨します。→ 粉骨代行サービス - 散骨する
自分で散骨したい→ 散骨できる場所、散骨できない場所
遺族と船に乗ってセレモニー散骨をしたい→ 乗船散骨
船が苦手なので散骨代行にお願いしたい→ 散骨代行
海ではなくて陸地で散骨したい→ カズラ島など
火葬埋葬許可証がないときはどうすればいいの?
火葬埋葬許可書とは?
火葬と埋葬が一緒に書かれている理由は、市役所から貰う時は「火葬許可書」であり、火葬後に用紙の裏などに火葬場が印を押すと「埋葬許可書」にもなるからです。
様式は全国で統一されていないため「火葬埋葬許可書」と書かれていたり「火葬(埋葬)許可書」だったり名称も異なりますが大きさはA4サイズで統一されています。
重要なのは火葬場の印がしっかり押されていることであり、墓地の管理者は納骨の際にこの火葬埋葬許可書の原本を保管しておく義務が法律で定められています。
火葬埋葬許可書を紛失した寺院が多い
本来、火葬埋葬許可書は墓地管理者が保管していなければならず、改葬の際は遺骨と共に原本を返却しなければなりません。
ですが「紛失してしまった」や「処分してしまった」という寺院も多く、背景には戦争や消失などによる寺院の建て替えなどが多いようです。
こうした事態に対処するため、寺院独自で墓石やその他の台帳などから遺骨確認書などを作成して渡す寺院もあるようですが、正式な火葬埋葬許可書ではないため、この書類をもって改葬許可を出すかどうかは各自治体の判断となります。
火葬埋葬許可書がなくても海洋散骨ならできます
海洋散骨の場合は墓地に埋葬しませんので火葬埋葬許可書などがなくても実施可能です。また、お墓の引越でもありませんので改葬許可申請も不要です。祭祀承継者の身分証明書のコピーだけで散骨できます。
戦後の混乱期に埋葬された古い遺骨などは埋葬許可書がない場合が多いので、こうした場合は海洋散骨をされる方が増えています。
遺骨を海外に持ち出して散骨する場合の手続きと必要書類
国や航空会社によって対応は異なりますが、ほとんどの場合、遺骨は真空パックなどを施した場合のみ許可が下ります。
オリンピック開催中のフランスなどは骨壺に入れて密閉するようになどと指示がありましたので各国の領事館などに事前確認した方が良いでしょう。空港で骨壺を用意するのはほぼ不可能です。
粉砕した遺灰は白い粉末ですので、勘違いされないようにスーツケースなどに入れず、手荷物として持って行きます。
粉骨専門業者さんによっては海外出国用に英文の粉骨証明書を作成してくれるところもありますのでそちらを利用しましょう。
出国の際に質問されても説明がつくように、発行された死亡診断書や火葬(埋葬)許可証などは携帯し、入国先の言語に訳したものなども一緒に携帯しておいた方が会話をしなくても理解してもらえますので安心です。(英訳は下記参照)
日本国内で発行された書類をコピーしておいて、赤いボールペンなどで英訳を書いておけば十分です。
全てを書く必要はなく、この書類は何の書類で、誰が、いつ?保有者との関係は?程度が分かれば大丈夫です。
ちなみに筆者はハワイに粉骨遺灰を持参しましたが、ハワイアンの多くは海洋散骨のため何の検査もなくすんなり入国できました。
死亡診断書などに必要な英文一覧
死亡届
notification of death
死亡診断書
certificate of death
火葬(埋葬)許可証
cremation permit
氏名
氏=last name
名=first name
性別
男=male
女=female
生年月日
data of birth
死亡したとき
data and time of death
死亡したところ
place of death
住所
address
本籍
registered domicile
届出人
a report person
死亡の原因
cause of death
直接死因
direct cause of death
死因の種類
manner of death
自然死
natural
事故
accident
自殺
suicide
殺人
homicide
不明
pending investigation
その他
could not be determined
医師
doctor
診断
diagnosis
市長
The mayor of ○○○ city
申請者
applicant
死亡者との続柄
relation
(配偶者=consort、息子=son、娘=daughter)
(兄弟=brother、sister、いとこ=cousin)
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